マルチプレイヤーに関するトラブルシューティング


マルチプレイヤー セッションの問題を解決する

マルチプレイヤー ゲームの開始時に起こる問題の原因は、その多くが接続方法によるものです。

ローカル エリア ネットワーク接続

LAN 経由の接続で問題が発生する場合は、セッションの一覧からホストを探すのではなく、ホストの IP アドレスを使用して接続してみてください。 LAN セッションでの直接接続の詳細については、「ホストに直接接続する (LAN)」および「ネットワーク設定」を参照してください。

インターネット経由での接続

インターネット経由でのマルチプレイヤー ゲーム開始時に発生する問題の原因として最も多いのは、プレイヤーのコンピュータがインターネットに接続されていないことによるものです。GameSpy またはホストの IP アドレスを使用して接続するときに問題が発生した場合は、インターネット接続を確認してください。

マルチプレイヤーに関する問題の多くは、この記事で示す手順を「示されているとおりの順序で」実行することにより解決できます。この記事で示す手順を実行しても問題が解決されない場合は、ネットワークの設定に問題がある可能性があります。

Microsoft では、個人用ネットワーク、インターネット サービス プロバイダ (ISP)、ファイアウォール、またはルーターの設定に関するサポートは行っていません。問題の原因が個人用ネットワーク、ISP、ファイアウォール、またはルーターにあると思われる場合は、該当するハードウェアまたはソフトウェアの製造元、またはインターネット プロバイダにお問い合わせください。

最新バージョンの DirectX のインストール

マルチプレイヤー セッションに参加するすべてのユーザーが同じバージョンの DirectX を使用する必要があります。最新バージョンの DirectX をダウンロードしてインストールするには、www.microsoft.com/japan/windows/directx にアクセスしてください。

最新バージョンの DirectX をインストール済みの場合は、コンピュータの “クリーン ブート” を実行してから、DirectX を再インストールしてみてください。

クリーン ブートの実行

Microsoft Windows の起動時に、オペレーティング システムと一緒に他のソフトウェアも起動することがあります。ウイルス対策アプリケーションやシステム ユーティリティ プログラムなどを含むこれらのプログラムは、Flight Simulator と競合する可能性があります。 その結果、マルチプレイヤー セッション中にエラー メッセージが表示されたり、デスクトップ画面に戻ってしまったりすることがあります。また、Flight Simulator が応答しなくなることもあります。クリーン ブートを実行することで、他のプログラムが Flight Simulator に影響を与えるのを防ぐことができます。

クリーン ブートを実行するには (Windows XP の場合)

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに「msconfig」と入力し、[OK] をクリックします。
  3. [システム構成ユーティリティ] ダイアログ ボックスの [全般] タブをクリックし、[スタートアップのオプションを選択] をクリックします。
  4. [スタートアップのオプションを選択] の下にある、次のチェック ボックスをオフにします。
    • [SYSTEM.INI ファイルを処理する]
    • [WIN.INI ファイルを処理する]
    • [スタートアップの項目を読み込む]
  5. [サービス] タブをクリックします。
  6. [Microsoft のサービスを全て隠す] チェック ボックスをオンにして、[すべて無効にする] をクリックします。
  7. [OK] をクリックします。
  8. [再起動] をクリックします。

注意 : この手順を実行するには、管理者または Administrators グループのメンバーとしてログオンする必要があります。また、コンピュータがネットワークに接続されている場合、ネットワーク ポリシーの設定によっては、この手順を実行できない場合があります。

コンピュータを通常の起動方法に戻すには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに「msconfig」と入力し、[OK] をクリックします。
  3. [システム構成ユーティリティ] ダイアログ ボックスの [全般] タブをクリックします。
  4. [通常スタートアップ] をクリックします。
  5. [OK] をクリックします。
  6. [再起動] をクリックします。

クリーン ブートの実行方法の詳細については、support.microsoft.com にアクセスして、マイクロソフト サポート技術情報の「クリーン ブートを実行してバックグラウンドのプログラムがゲーム プレイと競合しないようにする」(記事番号 331796) を参照してください。この情報にアクセスするには、インターネットに接続しておく必要があります。

DirectX ファイルの確認

DirectX が正しくインストールされていることをテストするには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに「dxdiag」と入力し、[OK] をクリックします。
  3. [DirectX 診断ツール] の [DirectX ファイル] タブをクリックし、[注意] ボックスに何も問題が表示されていないことを確認します。
  4. [ネットワーク] タブをクリックし、[注意] ボックスに何も問題が表示されていないことを確認します。
  5. 問題が表示されている場合は、DirectX を再インストールします。

ネットワークをテストする

ネットワークをテストするには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに「dxdiag」と入力し、[OK] をクリックします。
  3. [DirectX 診断ツール] の [ネットワーク] タブの [DirectPlay のテスト] をクリックします。
  4. [DirectPlay テスト] ダイアログ ボックスの [ユーザー名] ボックスに自分の名前を入力します。
  5. [DirectPlay8 TCP/IP サービス プロバイダ] をクリックします。
  6. 必要に応じて、[TCP/IP ポート] ボックスにポートを入力します。
  7. [新しいセッションの作成] をクリックします。
  8. [OK] をクリックします。
    [DxDiag DirectPlay チャット] ダイアログ ボックスが表示されます。
  9. 他のプレイヤーにセッションに参加するように伝えてください。参加するユーザーは、[既存のセッションに参加] をクリックします。
    注意 : インターネットを経由して DirectPlay テストを実行する場合は、参加するプレイヤーに自分の現在の IP アドレスを伝える必要があります。
  10. 他のプレイヤーにセッションのホストになってもらい、そのセッションに参加します。

DirectPlay テストが正しく実行された場合は、Flight Simulator から問題なく接続できるはずです。テストが正しく実行されない場合は、ネットワーク管理者に問い合わせてください。

ブロードバンド接続に関するトラブルシューティング

ブロードバンド接続の基本的な方法には、直接接続、ルーター接続、Windows ICS の 3 種類があります。通常これらの接続には、外部モデム、ルーター、スイッチ、ハブ、ファイアウォールなど、複数のデバイスが使用されます。

ネットワーク接続の修復

コンピュータのオペレーティング システムが Windows XP の場合は、接続の修復を試みます。

接続を修復するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。
  2. [ネットワーク接続] をダブルクリックします。
  3. ネットワークの名前をダブルクリックします。
  4. [サポート] タブをクリックします。
  5. [修復] をクリックして、画面に表示される指示に従います。

これによって、接続が改善されることがあります。ネットワークの問題に関する情報がメッセージとして表示されることもあります。

必要なポートを開く

上記のほとんどの場合、ルーター、ファイアウォール、および ICS のポートを開く必要があります。詳細については、このトピックの「必要な DirectX ポートの確認」を参照してください。

インターネットへ直接接続する

問題の原因がブロードバンド接続に関連するハードウェアかどうかを確認する最も有効な方法は、DSL アダプタまたはケーブル モデム以外のデバイスを使用せずに、インターネットに直接接続することです。

間に入るハードウェアを使用せずにシステムを設定すると問題が起きない場合は、そのハードウェアの製造元、ISP、またはネットワーク管理者に問い合わせて、ハードウェアを正しく設定してください。

境界ネットワークの設定

境界ネットワーク (DMZ またはスクリーン サブネットとも呼ばれます) の正しい設定方法については、ルーターの製造元に問い合わせてください。

ハードウェア用最新ファームウェアのダウンロードおよびインストール

ネットワーク ハードウェアに最新のファームウェアがインストールされていることを確認してください。Flight Simulator の特定の問題を解決する、ルーターの最新のファームウェアが製造元よりリリースされている場合があります。最新のファームウェアは、ユニバーサル プラグ アンド プレイのようなデバイスの既存の機能を導入したり、向上したりすることもあります。

必要な DirectX ポートの確認

インターネットを経由して Flight Simulator を実行するには、必要なポートが開かれている必要があります。

注意 : クライアント/サーバー環境では、ネットワーク管理者だけがポート設定を変更できます。

DirectPlay で使用するポートの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の「ネットワークでゲームをするために必要なポート」(記事番号 240429) を参照してください。この情報にアクセスするには、インターネットに接続しておく必要があります。

ファイアウォールの競合

ソフトウェア ファイアウォール (ネットワークを外部から保護する境界となるセキュリティ システム) が存在するために、マルチプレイヤー セッションで他のコンピュータやサーバーに接続できない場合があります。

コンピュータでファイアウォールが動作しているかどうかは、通知領域 (画面の右下の小さな領域) で確認できます。ファイアウォール アイコンを表示させるには、通知領域にすべてのアイコンが表示されるように設定しておく必要があります。アイコンに関連付けられているプログラムを確認するには、アイコンにマウス ポインタを重ねてしばらく待ちます。ファイアウォールのアイコンを見つけたら、マウスの右ボタンでクリックしてメニューを表示します。メニューからファイアウォールを一時的に無効にできる場合があります。

ファイアウォールを無効にすると問題が解決する場合は、Flight Simulator を使用する場合の設定方法についてファイアウォールの製造元にお問い合わせください。

ICF の無効化

最新バージョンの Windows には、インターネット接続ファイアウォール (ICF) ソフトウェアが含まれており、それにより、インターネットと家庭、または小規模オフィス ネットワークとの間でやり取りされる情報を制限できます。ICF は、ケーブル モデム、DSL モデム、またはダイヤルアップ モデムでインターネットに接続している単独のコンピュータも保護します。

インターネットに直接つながっていない接続に対しては、ICF を有効にしないでください。また、ネットワークですでに他のファイアウォールまたはプロキシ サーバーを使用している場合も、ICF は必要ありません。

ICF については、support.microsoft.com にアクセスし、Microsoft サポート技術情報の次の記事を参照してください。

  • 「Windows XP でインターネット ファイアウォールを有効または無効にする方法」(記事番号 283673)
  • 「Windows XP のインターネット接続ファイアウォールについて」(記事番号 320855)

この情報にアクセスするには、インターネットに接続しておく必要があります。

ワイヤレス ネットワークの確認

ワイヤレス接続の場合は、機器間の距離、住居の構造、干渉源などの条件により理想的なパフォーマンスが引き出されない場合があります。

ワイヤレス接続の状態を確認するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。
  2. [ネットワークとインターネット接続] をクリックします。
  3. [ネットワーク接続] をクリックします。
  4. ネットワークの名前をダブルクリックします。
  5. [接続] の状態を確認します。

ワイヤレス ネットワークの使用方法の詳細については、support.microsoft.comにアクセスして、マイクロソフト サポート技術情報の「Windows XP におけるワイヤレス ネットワーク接続のトラブルシューティング」(記事番号 313242) を参照してください。この情報にアクセスするには、インターネットに接続しておく必要があります。

ダイヤルアップ モデム ドライバ

重要 : Flight Simulator でマルチプレイヤー セッションを実行するには、ブロードバンド インターネット接続を使用することを強くお勧めします。Flight Simulator で音声通信を行うには、ブロードバンドが必須です。

ハードウェアの製造元に問い合わせて、最新のダイヤルアップ ドライバを入手してください。

ダイヤルアップの問題が引き続き発生する場合は、別のインターネット プロバイダの利用を検討してください。接続の問題の程度によっては、より高速なインターネット接続を使用することで問題が解決する場合があります。Flight Simulator ユーザーがマルチプレイヤーでのパフォーマンスを改善するには、DSL またはケーブル モデムでの接続が有効です。

ユニバーサル プラグ アンド プレイ ネットワーク

ユニバーサル プラグ アンド プレイ (UPnP) は、プラグ アンド プレイ周辺機器モデルを拡張しただけのものではありません。 UPnP は、ゼロ設定や “不可視” ネットワークに加え、さまざまな製造業者の多くのカテゴリのデバイスの自動検出をサポートするように設計されています。

UPnP を使用すると、デバイスは動的にネットワークに参加し、IP アドレスの取得、機能の通知、他のデバイスのプレゼンスと機能に関する情報の取得など、これらすべてを自動的に行います。さらに、デバイスは直接の相互通信が可能なので、ピア ツー ピア ネットワークも可能になります。

新しいハードウェアを購入する際には、パッケージに UPnP のロゴがあることを確認してください。すでにネットワークの一部に UPnP ハードウェアを使用している場合は、UPnP が有効になっていることを確認し、サポートが必要な場合は製造元に問い合わせてください。

マルチプレイヤーに関するトラブルシューティングの用語集

ファイアウォール : ハッカーによる攻撃など外部の脅威からネットワークを保護するセキュリティ システムのことです。ハードウェア ファイアウォールとは、特定のデータ チェック設定に基づいて接続されているすべてのデバイスを保護する、接続ルーティング デバイスです。ソフトウェア ファイアウォールとは、1 台のコンピュータに常駐して外部の脅威からコンピュータを保護するソフトウェアです。

ファームウェア : デバイスの不揮発性メモリに格納されたソフトウェア情報です。

ゲートウェイ : 「ルーター」を参照してください。

ハブ : 複数のポートを備えたデバイスで、ネットワーク上のすべてのデバイスからの通信ラインの中心接続点として機能します。1 つのポートに到着したデータは、他のポートにコピーされます。

ICF (インターネット接続ファイアウォール) : ネットワークとインターネットの間でやり取りされる情報を制限するために使用されるファイアウォール ソフトウェアです。

ICS (インターネット接続の共有) : ネットワーク上の複数のコンピュータが、1 つのインターネット接続でオンライン サービスにアクセスできるようにする Windows のソフトウェア機能です。

境界領域のネットワーク : プライベートなネットワークとインターネットとの間に置かれたデバイスおよびサブネットの集合で、認証されていないインターネット ユーザーからプライベートなネットワークを保護する働きを持っています。 DMZ (Demilitarized Zone) またはスクリーン サブネットとも呼ばれます。

ポート : コンピュータと他のデバイス (モニタ、モデム、プリンタなど)、ネットワーク、または他のコンピュータとの間でデータを転送するときに使用する物理的な接続のことです。ネットワーク通信の場合はソフトウェア チャンネルとも呼ばれます。

ルータ : ネットワーク接続された複数のデバイスの中心点として機能するデバイスで、送信されたメッセージを受け取って他のデバイスに転送します。ゲートウェイとも呼ばれます。

スイッチ : ハブと同様に中心接続点の機能を持つデバイスです。各パケットをすべてのポートにブロードキャストするのではなく、特定のポートに転送します。スイッチは、大容量ネットワークで使用するとその効果を発揮します。

関連リンク

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