ロッド マチャド氏


ロッド マチャド氏

ロッド マチャド氏は、16 歳になったとき、オートバイを売り払って、そのお金を飛行学校の授業料に充てることにしました。マチャド氏の両親は、息子のこの大転身をたいへん喜びました。マチャド氏は、カリフォルニア州サンノゼにあるアメリア リード アビエーション (飛行訓練学校) でテイラークラフト L-2 を操縦して以来、空を飛ぶことのロマンとアドベンチャーに心を奪われ、今なおその熱は冷めていません。友人の話では、マチャド氏は飛行機の操縦にあまりに熱中しているので、彼を着陸させるにはグライド スロープが 2 本必要だそうです。 事実、マチャド氏は、定期運送用操縦士の技能証明を持つ数少ないパイロットの 1 人でありながら、セスナ 150 での低空飛行のスリルをいまだに楽しんでいます。本人によれば、ムーニーやボナンザ、マリブに比べてより長い時間、ゆったりと空中散歩を楽しめるからだそうです。

マチャド氏は、航空分野の講演家として米国および欧州で活躍しており、その軽快で陽気な語り口は聴衆を魅了しています。マチャド氏は、聴衆との一体感を何よりも大事にしています。難しい話をわかりやすく、ユーモアたっぷりに説明するマチャド氏には、その話を一度聞いたら忘れさせない才能があり、航空業界はもちろん、それ以外の分野にも講演家として高い人気があります。マチャド氏の講演のテーマは、”リスク評価”、”事故を起こさない操縦方法”、”フライト中の緊急事態への対応” など多岐にわたります。航空関連以外のテーマには、”安全意識”、”コミュニケーション手段としてのユーモア”、”忘れ去られた技術としての思考” などがあります。パーティーの席でも、次から次へとたたみかけるような、ユーモアたっぷりのスピーチには定評があります。

マチャド氏は、航空業界において 30 年以上の経歴を持ち、認定飛行教官 (CFI) として 1 時間ずつ地道に積み重ねられた総飛行時間は 8,000 時間以上にも及びます。1977 年からは、多くの飛行教官免許更新講座や安全のためのセミナーで講師を務め、1991 年には西部地区飛行教官年間最優秀賞を受賞しました。マチャド氏は、固定翼機 (動力機) に関するすべての飛行教官技能証明に加えて、定期運送用操縦士技能証明を保有しています。1973 年以来、企業の社用機のパイロットとして、また飛行教官として、大空を飛び続けています。

マチャド氏は 6 年間にわたり米国 ABC の番組『Wide World of Flying』の放送作家および共同キャスターを務めていました。現在、マチャド氏は AOPA の全米 CFI スポークスマンであり、さらにワシントン D.C. の連邦航空局 (FAA) から米国事故防止顧問に任命されています。また、Microsoft Flight Simulator では飛行教官の音声を担当しています。『Rod Machado’s Private Pilot Handbook』、『Rod Machado’s Private Pilot Workbook』、および『Rod Machado’s Instrument Pilot’s Survival Manual』の 3 冊の著書をはじめ、4 本のビデオ、2 本の音声教則テープを発表しています。また、月刊誌『AOPA Pilot』および『AOPA Flight Training』にコラムを連載しています。

マチャド氏の関心は多方面にわたっており、それは彼の学歴にも表れています。マチャド氏は、航空科学だけでなく、心理学のいくつかの分野の学位も取得しています。また、運動する時間を惜しむ人は、健康にはなれないという信念の下、武術の練習と指導も欠かしません。韓国の武術であるテコンドーとハップキドー (合気道) の黒帯を持ち、グレーシー柔術の研究も 10 年に及びます。また、週に 20 マイル走ることにしていますが、本人によれば行きも帰りも上り坂を走っている、とのことです。